基線を固定したカメラによるSfM処理の可能性の検討

摘要

近年、地形計測を始めとする様々な分野において、複数の画像からカメラの位置姿勢の算定と3次元モ デルを作成するSfM技術の活用が広がっている。 SfMの処理結果はローカル座標系であり、スケール (縮尺）を付与するためには、画像群に基準点また は既知のサイズの対象物を写し込む必要がある。し かしながら、例えば災害現場における現地計測にお いて、対象内にGCP(Geo Control Point)や既知のサイ ズの対象物を写し込むことが困難な場合もあり、そ のようなケースでのSfMの適用には課題が残る。そ こで本手法では、複数のカメラを雲台で固定して計 測した基線情報を、SM処理結果に反映した。これ により、基準点等を写し込むことなくSfMの処理結 果にスケールを付与する方法の検討を行った。