GCOM-C/SGLIプロダクトのための重回帰モデルと一日の反射率データを用いた陸域アルべドの推定

摘要

温暖化等の気候変動を把握するために重要とされるパラメータのーつである陸域アルべドは，一定期間に観測された衛星データから推定することができる.アメリカ航空宇宙局(National Aeronautics and Space Administration:NASA)が打ち上げて運用しているModerate Resolution Imaging Spectroradiometer(MODIS)では，半経験的手法であるkernel-driven二方向反射特性関数(bidirectional reflectance distribution function:BRDF)モデルのパラメータを推定し，それらを用いて陸域アルべドプロダクトが生成される.様々な方向から観測した16日間のkernel値および反射率データの中より有効な最小7枚を用いて，その係数と定数項を推定する[1].しかし現実的には，一定期間内に天候に恵まれた画像が安定的に取得できる保証はない.本研究では，Qu et al.[2]の手法を参考にして，SGLIの陸域アルべドプロダクト生成を念頭に置いて，特定の一日に観測された複数バンドにおける反射率データから陸域アルべドを推定する手法を開発することを目的とする.