一方,回転体の自転と歳差運動を組み合わせ、入力振動の数十倍の周波数の回転運動を発生する運動遊具ダイナビーが、Archie L. Mishler により考案されている.筆者らはこれに電磁誘導機構を組み込み発電機として利用できることを示し,また動作特性の理論解析を行った.しかし本機構で安定回転を得るには,定常速度に近い初速度が必要であり,従来は手動で初速度を与えていた.振動が断続的に発生する人体運動などを利用する場合には,起動を自動的に行えなければならない.本研究では、ロータ内を永久磁石で満たし,またコイルをロータ歳差回転面に多数巻くことで高効率化した.また発電機をモータとして作用させることで,自己起動を可能とした.
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