2電源を使用した電気自動車用パワートレインの研究

摘要

近年地球環境問題が世界で取り沙汰されている。人による温室効果ガスの総排出量に占めるガス種類別排出量の内訳では，化石燃料によるCO2の排出量が約6割と，圧倒的に多いことが分かる。またこの排出量は年々増加している。さらに部門別排出量の内訳を見ると，運輸部門は世界平均で約13%を占めている。日本の運輸部門の排出割合は2013年時点で18.6%，そのうち50%を自家用乗用車が占めている。つまり，自動車により排出されるCO2を削減することが，地球温暖化を防ぐ大きな要因と言える。また，日本の原油使用量において自動車が使用する原油の割合は約3割となる(平成24年)(2013)石油は55年後には枯渇してしまうと言われている。これらの理由から石油依存から脱却する必要がある。このような問題を受けて近年の自動車業界では，走行時に排出するCO2が少ないハイブリッド車(HEV)や，走行時にCO2を排出しない電気自動車(EV)の開発が積極的に行われている。特に航続距離の長距離化は大きなテーマである。%This paper focuses on EV with a DC-DC converter. EV is inefficient as the battery supplies all power through the DC-DC converter all the time. This paper proposes a high efficient energy conversion system using two batteries: a main battery and a sub battery. High efficiency of 99.6 % was experimentally confirmed in this paper.