スーパーヘテロダイン方式を用いた微小容量変化検出器による害虫センサ

摘要

An ultrasmall-capacitance.variation detector with superheterodyne scheme for pest sensor that could detect pests inside wood easily by noninvasive detection has been developed. The detector is composed of an LC oscillator and a superheterodyne scheme. We succeeded in detecting an ant inside wooden post by using the sensor.%近年、害虫による木造建築物の損傷被害が増加しており、木造住宅のおよそ1/3が何らかのシロアリによる被害を受けているというデータも報告されている。シロアリ等の害虫は木材の内部を食餌しながら移動するため、構造物の外観からは判断することができず、手遅れとなってしまうことが殆どである。予防のためには、木材を非侵龍で内部の様子を確認する手法が求められる。現在発表されている木材内部の害虫を検出する方法として、害虫の食餌音を検出するAE方式や、レーダーを用いた検出方法がある。前者は食餌時以外は検出が困難で、また防音対策が進む現在の住宅では応用が困難となっており、また後者は高価な高周波の検出装置を必要とする。このように森林や木造建築物を簡易に検査できる装置が要求されるなか、害虫の動きによる静電容量の変化に着目して、高精度で且つ安価な検出システムの開発を行った。