三休橋筋の拡幅が建築物にもたらした変化: 第ー次大阪都市計画事業にともなう都市空間の変容に関する研究（１）

摘要

第ー次大阪都市計画については、すでに理念や制度について研究蓄積があるが、都市計画事業がどのように実施され、都市空間にいかなる影響を及ぼしたかについては十分に明らかにされているとはいえない。こうした問題意識に基づき、本稿では、現在も戦前期の近代建築が残る三休橋筋北部に焦点をあて、それぞれの沿革に着目することで、第ー次大阪都市計画事業の道路拡幅が建築物にもたらした変化の実態を検証する。