水まわり空間を中心とした省エネルギー性と快適性に関する研究第21 報 台所における節湯型水栓の節湯効果検証

摘要

料理教室K においては、流量・使用量ともに低下し節湯B の効果が、40℃換算湯量で21.6%・湯熱量で23.5%削減がみられ節湯C の効果が示された。料理教室O においては、料理教室のため節湯意識が低いため、使用時間の増加し節湯A の効果は限定的であった。また、平均流量は減少したが、使用時間が増加したため、使用量が増え節湯B の効果は見られなかった。40℃換算湯量で36.7%・湯熱量で40.0%の削減がみられ節湯C の効果が示された。料理教室K の水優先タイプ③④では、一旦湯を吐出したあとそのままのレバー位置で止水すると、次の吐水時に湯を吐出しやすくなってしまうが、料理教室O の水優先タイプ④では、水優先の操作部が独立しているので、湯を使用したあとでも水優先吐水が有効に機能すると考えられる。両サイトにおいて、特に節湯C の効果が大きいことが示され、水優先吐水の効果を把握することができた。