プレパックドコンクリート工法を適用した再生コンクリート梁部材の付着性状:その1 注入モルタルの材料特性

摘要

本研究の範囲内で以下の知見が得られた。1)混和剤P を用いると材料分離抵抗性が良好な注入モルタルに仕上がり、配合設計条件を満たすことができた。2)細骨材の粒径を細かくし使用量を調整することによって、確実に充填できる注入モルタルが得られた。本報では述べられなかったが、本実験では上記に示した配合設計のもとテストピースの作製を行い、圧縮強度を測定した。しかし、圧縮強度は低い値を示したため、今後は水セメント比と混和剤量を調整して調合設計を行い、圧縮強度を既往の一体打ち再生コンクリートに合わせた梁試験体を作製し、付着性状の検討を行う。