空き家改修プロセスの形成を通じた住民主導による交流拠点の検討 富山県高岡市博労地区を事例に:人口減少期の地方都市における歴史的市街地再生に向けた実践的研究 その2

摘要

歴史的市街地において、建て替えや新築ではなく、空き家改修によって交流拠点を整備するには、計画の検討と現場での利用・運営のイメージ形成を相互に繰り返しながら行うことで、より地域のニーズにあった施設整備計画にカスタマイズできるという利点がある。施設完成前にすでに施設を想定したコミュニティ活動が展開しており、整備の前段階から交流拠点で住民が活動しているため、整備後の利用頻度が向上し、管理・運営体制の検討にスムーズに移行しやすいと考えられる。