集団移転地「玉浦西地区」における被災者の住宅・生活再建の実態:復興まちづくりと一体化した大規模集団移転における被災者の住宅・生活再建に関する研究　その1

摘要

本研究の対象地区における居住者の生活は、被災及び被災後の時間経過を経て、被災前の生活から多様に変化していることが確認された。特に居住者の世帯構成には、被災前は同居していたが移転先では別々の住宅に住むようになった事例、被災前は別居していたが移転先では同居するようになった事例等も見られ、移転先における居住形態の選択には、避難生活期での境遇の変化や防集の制度上の制約、移転先の住宅計画が影響していることが推察される。