カーボンニュートラルビルディングを目指して微細藻類培養建物のＣＯ_2 固定

摘要

建物の外壁で微細藻類を培養し、建物内で発生する食品残渣をメタン発酵で減容すると、59.4 t-CO2/年を固定し、293.6 t-CO2/年の排出量を削減できることがわかった。今後は、微細藻類を培養するためのエネルギー量と空調用表 1 微細藻類の培養量とCO2 固定量単位 値培養⽔m3 208 培養⾯積10400 ㎡、⽔槽の厚み20 ｍｍ培養量/回kg 166.4 培養濃度0.8 (g/L)、回収率＝１培養期間hr 23.0 ⽐増殖速度＝0.3回収頻度day 2 回収所要時間1hr回収回数回/年182 稼動⽇364 ⽇/年培養量/年t/年30.3藻類成⻑によるCO2固定量t-CO2/年59.4備考藻類内C割合＝0.538)表 2 バイオガス使用によるCO２削減単位 値備考バイオマスt/年30.3 ←培養した微細藻類の量バイオガス転換分t/年27.3 90％転換上記中のCの量t/年13.6 藻類内C割合＝0.5上記中のCの原⼦数mol/年1136250バイオガス中のCO2のモル数mol/年454500 バイオガス中のCO2割合0.4バイオガス中のCH4のモル数mol/年681750 バイオガス中のCH4割合0.6バイオガス中のCO2の量Nm3/年10180.8 1mol=22.4L(t-CO2/年） 20 1mol=44ｇバイオガス中のCH4の量Nm3/年15271.2 1mol=22.4L上記CH4の熱量Mcal/年83991.6 5500kcal/ｍ3上記と同量相当の都市ガスNm３／年7813.2 10750kcal/ｍ3上記代替によるCO2削減量t-CO2/年17.4 排出係数2.23kg-CO2/Nm3エネルギー削減分を試算し、カーボンニュートラルビルの実現可能性をより詳細に検討する。