住宅団地をプラットフォームとした住民主体のコミュニティ形成方法に関する研究:ひばりが丘団地　まちにわ ひばりが丘の事業を事例として

摘要

2 節では、まちにわ ひばりが丘の運営実態、組織形態、活動内容、3 節では、年代別にみた住民のコミュニティに対する意識の差、住民とまちにわ師のコミュニティに対する意識の差、4 節では、コミュニティの広がり方を明らかにした。　まちにわ ひばりが丘の事業は、コミュニティの希薄化が進むひばりが丘団地において、地域の問題を解決する活動を行う途中段階にある。既にまちにわ ひばりが丘の活動により解決されている問題もあることから、団地によって抱える問題は異なるにしても、他団地において同じような活動を行う際に、まちにわ ひばりが丘の取り組みで上手くいっている点をコミュニティ形成方法として示すことは有効な手段であると考えた。以下では、数多くある団地に対して、団地ごとに課題解決の方法を示すのではなく、多くの団地が抱えている問題一つ一つに対して、コミュニティ形成の視点からそれらを解決する指針となるような方法を示す。