大倉集古館の保存再生 その４ 曳家工事

摘要

今回の曳家工事では移動台車を採用したことにより、作業時の高い安全性を確保すると共に、スムーズ且つ効率的に建物を移動させる目的を達成した。今回採用した工法は、比較的大規模な建造物を安全且つ効率的に移動する際に有効な手段であると考える。曳家完了後は、アンダーピニング工法により既存建物を空中に保持した状態で地下増築部の掘削及び、地下躯体工事（免震工事含む）を行う計画としている。