J ヴィレッジ復旧プロジェクト その２ J ヴィレッジにおける機能移転

摘要

2011.3 の１F 事故直後において，生活環境など各種機能は十分に満足を得られるものであった。しかし，１F 事故対応が長期化したことによって利用者満足度は低下し，常に改善を求められた２）。一方で，既存施設であるJ ヴィレッジを本格的に改築することは，原状回復の範囲を拡大することが明らかであり，根本的な対処には踏み切れなかった。災害時，避難所などの施設の一時使用を行う際，施設をどこまで改修すべきかは，今後の課題であると考える。2016 年度末，１F 事故収束拠点としての使用を終了したJ ヴィレッジは，2018 年夏の一部営業再開に向けて既存施設の原状回復工事を進めている。J ヴィレッジは，6年間に亘る事故収束拠点としての使用に起因する劣化が激しく，原状回復工事も大規模になっている。並行して別途工事が行われる全天候型サッカー練習場ならびに新ホテル棟との設計・工事工程の調整も大きな課題である。