都市農村交流を目的とした空き家の活用に対する農村住民の評価と意識に関する研究:岡山県美作市上山地区を事例として

摘要

本研究結果で以下のことが明らかとなった。1.地域資源を都市農村交流に取り入れ都市住民に伝えることで、農村住民から良い評価を得られることができる。2.いちょう庵は都市住民の受け入れの場として再生され、自然体験・生活体験を中心に活用されてきた。3.都市農村交流に対して農村住民は、いちょう庵のような古民家を交流拠点として、活用することを期待している。また、耕作放棄地の活用や都市からの訪問者数の増加に効果があったと評価している。4.いちょう庵は、農作業を中心とした交流の拠点としての機能を維持しつつ、都市住民との窓口として機能していくことを期待されていると考えられる。