立体型都市農園と温室を複合した集合住宅

摘要

近年、日本の農業の衰退は著しく、耕作地の減少や後継者不足が深刻化している。このような中、レクリェーション活動や、食の安全性、 地産地消に対する人々の意識が高まり、都市農業の需要は増している。しカゝし、都市農地の減少がさらに進む現在、農地を効率良く再配置し、 農業に参加できる機会をより身近にすることが必要と考える。多くの地方都市の駅前で高層マンションの建設が進められているが、こうした 場所に、農地を立体化し、農業を様々なかたちで体験できる施設を複合した集合住宅が可能になれば、都市の憩いの場となり、農業を通じた コミュニケーションも期待できるのではないだろうか。