地下階の有無による病院内部門配置に関する分析:機能連携に着目した総合病院における部門配置の従属性に関する研究その1

摘要

近年の病院建築に地下階が設けられないという印象が明らかにされた。それに伴って、かつては地下階に設置されるのが普通であった部門が地上階に移っている様子が明らかになった。特に外部からの搬入作業を伴う、薬剤・栄養・物品が2 階以上に設置されている事例が多く、院内の搬入動線の確保が建築計画の新たな課題となっていることも分かった。これらを避けるためには、別棟の設置が友好に思われるが、その普及は進んでいない。敷地面積の確保が難しいこともその理由のひとつである。