琵琶湖湖西部内湖周辺地域の市街化過程と堅田地区における社会空間の変化に関する研究

摘要

堅田地域は駅開発の影響による空間性の変遷が一番大きい地域である。その一方で堅田内湖と琵琶湖とに挟まれた範囲は昔からの空間性を継承しており研究対象3 地域内で最もさまざまな時代の空間性の混在する地域である。信仰空間や生業空間については時代変遷の中で、市街化による変遷により縮小しながらもコミュニティの場としての役割を果たしていることがうかがえる。しかし信仰空間、生業空間が縮退していくことは明確である。今後のまちづくりを考えていく上で、空間継承の境界に位置する内湖やその周辺において、堅田地域の生業の場の機能を併せ持つまちのコミュニティの拠点を作り、生業を地域で守り継続し地域コミュニティを固めていくことが必要である。