エビデンス・ベースド・アプローチに基づく学校教室の空気環境に関する研究（その５ オープンスペースを備えた公立小学校における温湿度・CO_2 濃度の連続測定）

摘要

オープンスペースをもつ都内M 小学校および従来型・片廊下式教室のN 小学校における温湿度・CO_2 濃度測定を行い、以下の知見が見られた。1）夏期はオープン型教室では室温が従来型教室よりも高い値を示したがCO_2 濃度は低い値を示した。2）中間期は外気温階級「15-18℃」以下においてM 小教室のCO_2 濃度はN 小教室より高い値を示しており、この外気温度階級においてM 小では開口部を閉鎖した生活をしていることが推察された。3）冬期においてもオープン型教室は従来型教室よりも高いCO_2濃度を示していた。