その１．初期段階における設備システム設計手法の開発研究の目的と概要（環境設備に関する学会規準（AIJES-B0002-2011）の実用化小委員会の研究活動）

摘要

学会は、環境設備設計を支援するため「環境設備に関する学会規準」（AIJES-B0002-2011）を2011 年に定め公表した。この学会規準を実際の設計に役立てるには実務に沿った資料と計算ツールを整える必要がある。建築設備は建物の省エネルギーに直結し、地球温暖化防止、資源保護に資するものであり、緊急性が高い。しかし従来、建築設備の経済性評価を含めて公開されている実用的な資料やツールがなく、ここに本小委員会の新規性があると判断し、小委員会は実務性を重視した設備設計手法の開発に着手、2014 年度は環境設備に関する学会規準（AIJES）に添う計算・評価する具体的手法を開発した。