Isogeometric Analysis による逆懸垂型連続アーチおよび単層ラチスシェルの形態創生: その1　Isogeometric Analysis の概要と逆懸垂型連続アーチの形態創生

摘要

懸垂線のような吊り下げ形状の上下を反転して得られる形態は，理想的には面内の圧縮力のみが生じる力学的に合理的な形態である1)。吊り下げ形状に関する既往の研究2) は実験に基づいたものが多く，不安定構造物の形状決定法に基づいた数値解析手法の提案が望まれている。またNURBS 関数を形状関数として解析を行うIsogeometricAnalysis は，曲線および曲面構造物の解析に有効とされ，既往の研究3) でその有効性が示されている。そこで本研究では，Isogeometric Analysis に基づき，接合部での部材の滑動を考慮した不安定構造物の安定形状を獲得し，それを反転させることで圧縮型の逆懸垂型連続アーチおよび単層ラチスシェルの形態創生手法を提案する。