サービスエリアにおける色彩構成の心理的評価の分析:高速道路休憩施設における色彩構成と計画意図との相互関係の研究( その1)

摘要

建築の色彩計画はその建物の特徴やイメージを人々に与える大きい要因のひとつである。色には情報を伝達し対象を認識する働きがあり、空間の雰囲気やイメージ構成に大きく関わっている。建築が持つコンセプトと実際に配色されている色彩を研究することは、景観の整備や計画を行う上で大変重要である。各ファサードから受ける印象を定量的に把握し、色彩構成を定量的に捉えることにより、両方の関係を明らかにすることを目的とする。　本研究では都市景観の前段階として意図的かつ具体的なイメージを持ち、様々な地域性、地域色が顕著に表れ、多様な色彩演出がされている高速道路休憩施設を対象とした。各サービスエリアの外観( ファサード) 色色彩構成をコンセプトと比較し、客観的に評価し色彩構成と心理的評価の関係を明らかにする。（図1）