特別支援教育における集団編成と教室利用の現況その２B 小学校特別支援学級の事例

摘要

B 小学校の例では、個別の能力・ニーズに応じた学年・学級横断的な集団編成が定常的に行われていた。パーティションによる教室分割や学習室の使われ方からは、普通教室の半分程度の室の使い勝手が良いことが示唆される。ただし、これは障害が比較的軽度で肢体不自由を伴わない特別支援学級という条件下である。前編と合わせると、A 特別支援学校では教室に付随するカームダウンや取り出し指導のための小空間のニーズが高いのに対して、B 小特別支援学級では、集団数に応じた同程度の規模の空間数が求められているという違いが見てとれる。