認知症高齢者グループホームにおけるサイン計画に関する一考察: 東京都内の認知症高齢者グループホームの掲示実態と職員意識を通して その４

摘要

都内グループホームの掲示実態から、グループホームにおけるサイン計画に必要な知見をまとめる。(1) サインの計画内容に関する知見グループホームでは、入居者の認知症は進行しておらず自立度も高いため、入居者がサインを読み取って、可能な限り自立した生活が行えるよう配慮されている。よってグループホームにおける記名サインは、入居者を主なターゲットとし、その入居者が理解できる内容のサインを掲示することが要求される。また、浴室のような使用回数が少ない場所よりも、「居室前の表札」や「トイレ」などの、入居者が日常生活で利用する場所においてサインのニーズが高く、職員や来客者よりも入居者の動線を考慮のうえ、計画することが望ましい。