誘導都市 Proto Program: Q-gate 強化学習による設計系プロトプログラム試行

摘要

建築領域でのデザイン系プログラムの目的は、多くの場合、[「環境」状況と、応答「行動」の選択肢、が用意され、「評価」基準が明示された場で、指定された「状態観測」情報を利用して、評価基準をよりよく満たす（＝得点＝報酬　の高い）「状態」を得る「行動」を選択すること]、といえる。それは建築領域に限らず、設計行為一般に通ずることでもある。さらに単純化すればそれは、「入力と評価」に対応する「的確な出力」を得ることである。このように定義すると、その定義からは、対象の特殊性や付帯条件を極力排除した、単純なプログラム、を想定することができる。それを（設計系）プログラムの汎用「モデルプログラム」、あるいは「プロトプログラム」と呼ぶこともできよう。本研究は、このプロトプログラムを、特定の技法を用いて、探求するものである。