信号伝搬速度制御による新単電子ニューラルネットワークの開拓

摘要

近年、ナノスケールデバイスの研究の進展に注目が集まっている。そのようなデバイスの１つとして、単電子デバイス[1]が挙げられる。単電子デバイスとは電子1 個単位で制御を行う量子デバイスである。特徴として、高集積性、並列計算、また電子を1 個単位で制御できることによる低消費電力であることが挙げられる。また、単電子デバイスを用いた最適な情報処理のために生物の特徴や自然現象に学んだ情報処理方法が注目されている。本研究では、脳の情報処理方法に注目する。