双晶欠陥がTFA-MOD法(Y,Gd)BCO+BaZrO_3線材の磁場中J_c特性に及ぼす影響

摘要

REBa_2Cu_3O_y(RE=Rare Earth: REBCO)超伝導線材は、液体窒素温度下で高い臨界電流密度(J_c)を示すため、電力機器応用への期待が高まっている。特に低コストプロセスであるTrifluoroacetatesMetal Organic Deposition(TFA-MOD)法を用いて作製した(Y_(0.77)Gd_(0.23))Ba_2Cu_3O_y((Y,Gd)BCO)線材は、Yba_2Cu_3O_y 線材に比べて、高い臨界温度(T_c)、自己磁場J_c 及び磁場中J_c 特性を有するため、応用に有望な線材として期待されている。磁場応用に向けて磁束ピンニング点を導入し更なる磁場中J_c 特性向上が必要である。そのために磁束ピンニング点の働きを理解することが重要である。