~(167)Er~(3+)添加Y_2SiO_5のフォトンエコーによるコヒーレンス時間の評価

摘要

同位体制御された ~(167)Er~(3+)が添加されたY_2SiO_5 (~(167)Er:YSO)結晶は、量子メモリの候補として近年注目を集めている。~(167)Er~(3+)の量子メモリ実現には、通信波長帯光子で光学遷移する ~(167)Er~(3＋)電子状態のコヒーレント操作に関するパラメータを見積もることが必要不可欠である。我々は、~(167)Er:YSOを用い超微細構造準位間のエネルギー緩和時間、ラビ周波数及び遷移双極子モーメントをこれまで報告してきた。~(167)Er~(3+)のコヒーレント操作にはこれらのパラメータに加え、光学遷移する二準位間のコヒーレンス時間T2を見積もる必要がある。本発表では、これまでに報告例の無い無磁場下での超微細構造準位間光学遷移のT_2について2パルスフォトンエコーにより測定した結果を報告する。