トリフルオロメチル基を有するビススチリルベンゼン誘導体からの低閾値自然放射増幅光

摘要

電流注入型有機レーザーへの期待が高まり、各分野から様々なアプローチが始まっている。特に材料面では、低い自然放射増幅光（ASE）閾値を示すものが報告されてきており、1 μJcm~(-2) 未満のASE 閾値が示されている。著しく発光能に優れた材料は、結晶では分子間電荷移動相互作用などが誘起して、閾値の上昇やASE そのものが見られなくなることがある。そこで閾値低下の要因を回避できることや容易に薄膜化できるうえ、膜厚の最適化が可能な点で、アモルファス材料を母材として少量添加するドープ系も検討されている。