記号学的視点に基づく歴史的街並みの保全と形成について:秋田県由利本荘市石脇地区の街並みを対象に

摘要

本研究では、石脇通りの街並みを構成している重要な建築rn的要素を記号学的視点から明らかにすることを試みた。結果rnをまとめると、石脇通りの街並みにおける重要な建築的要素rnは、妻入りの屋根、小店型の家、点的要素、シンプルな建築rn的要素の配置（特に2 階部分）の4 点ということになる。以rn上の結果から仮に石脇通りの街並みのモデルタイプを示すとrnするならば、図4 のようなツリー図が挙げられよう。今回のrn分析は、街並みの建築的要素に焦点を絞ったものとなったが、rn実際の街並みは、建物の色や大きさなど、多くの要素が複雑rnに絡み合って成立しているため、建築的要素のみで語ることrnはできないと思われる。今後は、異なる視点から石脇通りのrn街並みを見ることで、新たな特徴を読み取っていきたい。