シンガポールの建設業における外国人労働者受入制度に関する研究 外国人労働者の処遇と実情

摘要

本稿では現地におけるヒアリングと文献調査により、rnシンガポールの特徴的な制度とその実情を考察した。rn近年、政府は、長年の問題であった外国人労働者の処rn遇の改善に注力し、徐々に生活・労働環境共に整備されrnてきている。しかし、一方で、他の先進国と比べ、事故rn率が高く、省人化や熟練工の増加を図ることで対策を講rnじているが、省人化は事故の絶対数を減らしているだけrnであり、多数の技能（資格）を所持していても、基本的rnな業務は片付けや清掃などの仮設業務であるため、反っrnて労働者の技能レベルが低下しており、根本的な改善にrnは至っていない。また、労働者のプロ意識の低さも問題rnとして挙げられる。rnこれに対し、日本の外国人技能実習生は、技能の習得rnを目的としている者も多いことから、その優位点であるrn技能習得を動機とした制度設計の構築は、外国人技能実rn習制度の本来の目的である技能移転の面でも、他国とのrn差別化という面から見ても有用であると推察される。rn今後、シンガポールの諸制度および運用の実態についrnて分析を進め、日本との差異を考慮しつつ、日本の外国rn人労働者問題について考察を深める予定である。