慣性静電核融合(IECF)装置の高出力化に向けたイオン源の開発

摘要

中性子はその高い物質透過性から，ラジオグラフィーや非破壊検rn査等への応用が検討されてきた．核分裂中性子については，原子炉rnなどの超大型装置や取り扱いが一般に困難な放射性同位元素の使rn用が前提であったため，利用分野や対象は限定的であった．一方，rn核融合中性子については，重水素の核融合反応D + D → 3He +rnn (2.45 MeV)を利用した中性子管がすでに商品化されているものrnの，装置寿命が数千時間と短い点が課題である．本研究対象であるrn慣性静電閉じ込め核融合（Inertial-Electrostatic Confinement Fusion;rnIECF）を用いた中性子源は，装置の小型化，取り扱いの容易さ，装rn置寿命などにおいて利点が多い(1)．今回我々は，IECF 装置の高出力rn化を目指して軸方向収束型IECF 装置にマグネトロン型イオン源をrn新たに導入し，それが放電特性へ与える影響について調査した．