情報処理システムの潮流とシンクライアント

摘要

企業情報処理システムにおいては，今なおクライアント／サーバコンピューティングが主流である。 しかし，規模の増大や利用方法の多様化仁伴い，セキュリティや維持管理に係わる負担が無視できなくなっている。 一方，アプリケーション基盤としては，Webアプリケーションシステムが普及しつつある。 しかし，クライアント／サーバシステムからWebアプリケーションシステムへの移行は必ずしも容易ではない。 特に基幹系業務における帳票，伝票投入等の複雑な処理の移行は因難である。 弊社では，情報処理システムにおけるTCO削減，セキュリティ強化，Webアプリケーションシステムへの移行に最適なクライアントプラットフォームとしてシンクライアントを提唱している。 本稿では，AP＠PLATを活用した情報通信融合ソリューションを提供する際に重要な役割を果たす，サーバベースコンピューティング，リッチウライアン技術に関して説明するとともに，共通クライアントプラットフォームであるシンクライアントの現状と活用事例を紹介する。