「QCDDS」の徹底で高いレベルの素材競争力を広州本田汽車有限公司

摘要

日系自動車メーカーの中でいち早く中国に本格進出したのが本田技研工業（株）だ。 「広州本田汽車有限公司（以下、広州本田）」と東風本田汽車（武漢）有限公司、さらに輸出専用車を生産する本田汽車中国の計3社の完成車合弁事業を展開し、販売台数を毎年倍増の勢いで伸ばしている。広州本田では、2007年に31万台の生産を計画しているが、これは世界に点在する製造拠点の中で4番目の生産台数となる。 これほどの急成長を実現した理由は、早期の現地生産化と同社の「四位一体」のサービスにあると、購買部長の鬼平信幸氏は語る。 「従来、中国で軽視されがちだったサービス面に力点を置いた戦略が功を奏しました。具体的には、販売、アフターサービス、部品供給、情報提供の『四位一体のサービス』に取り組む販売店体制の構築が販売台数増を牽引しました」。