2030年BEV生産350万台への計画を順次具体化、工程·投資1/2のBEV最適ラインで新型BEV生産

摘要

トヨタは4～5年前の2018～2019年時点では2030年にグローバルBEV生産規模を90万台程度と想定し、生産工場数も中国3工場、日本2工場、欧州1工場、カナダ1工場を計画していたが、2023年8月現在、グローバルBEV生産計画は350万台程度まで拡大され、生産工場数も中国5工場以上、日本3工場、欧州3工場（検討中）、カナダ1工場、米国1工場、ASEAN1工場（検討中）が計画され、更なる工場追加の検討が行われる可能性が高い。またかつての台数計画は数字ありきの計画であったのに対し、現在掲げられている計画は、部品確保の視点や、全世界のディーラーが販売可能と回答した数字を基に積み上げた実現可能性の高い数字として提示されている。2024～2026年には日本、米国、中国で具体的なBEV生産立ち上げ計画があるほか、タイ、欧州でもBEVの現地生産開始を検討中であり、新たに立ち上げる生産工場や生産ラインでは、自走ラインやギガキャストなど、工程や工場投資を半減させるBEV最適の設備が導入される見通しである。