不整脈の診断と治療update

摘要

心房細動に対する抗凝固療法として，機械弁および僧帽弁狭窄症以外では直接経口抗凝固薬(DOAC)が推奨された.心房細動に対するリズム管理では，早期のrhythm controlの重要性が増した.出血ハィリスク症例に対する心房細動の脳梗塞予防法として，経カテーテル左 心耳閉鎖術(LAAO)および低用量edoxabanが新たに使用可能となつた.心室性不整脈においてもカテーテルアブレーシヨンの推奨度が上がつた.ェビデンスはまだ不十分であるが，刺激伝導系べーシングは，従来のベーシング法と比較し，心機能や血行動態によい影響が期待される.抗不整脈薬は，その分類，作用機序，消失経路および不整脈の病態を理解し，安全に使用する.