木村好宏の“耳寄りな話”第126回『ダイムラー社の近未来戦略』

摘要

10月24日、ダイムラー社はドイッチエ·アキュモーティブ第2電池工場の起工式と新しい開発施設「AIZ（パワートレーン·インテグレーション·センター）」のお披露目、そして2017年から登場する内燃エンジンの公開を行った。まず、ダイムラー社の100%子会社であるドイッチエ·アキユモーティブであるが、09年4月に自動車用リチウムイオンバッテリー製造会社として設立され、12年からドレスデンの北東約50kmのカーメンツに建設された工場で、メルセデスベンツおよびスマートのPHEVやBEV のバッテリーを製造している。今回、起工式が行われた第2工場はカーメンツの第1工場に隣接する約8万平米の敷地に建設される。工事は17年4月に開始され、18年6月に完成する予定だ。第1工場と合わせて、メルセデスベンツおよびスマートのすべてのPHEVおよびBEV用リチウムイオンバッテリーを生産する。その上でメルセデスベンツの一般住宅用エネルギー貯蔵システムのためのリチウムイオンバッテリーの生産と、今後多くのモデルに採用される見込みの48Vオンボードネットワークシステムの生産も行う。