積極的なラインナップ拡充攻勢FIAT500とMINI50周年記念モデル：懐かしさと新鮮さをあわせ持つ

摘要

およそ50年前、ほぼ時を同じくして生まれたNUOVA500とミニ。クルマに興味がない人でも、ひと目で魅了されてしまうそのデザインは、2000年代に入って、再びそろって後継車を誕生させた。現在その後継車たちは、ボディバリエーション、特別仕様車と、オリジナルデザインを活かしながら、新たな魅力を持つモデルを増やし続けている。今思えば、始まりは1994年だった。1月、デトロイトで開かれた北米国際モーターショーにフォルクスワーゲンコンセプト1が登場した。「1」が示すようにタイプI、つまりビートルを現代に燈らせたモデルだった。大きな話題とはなったものの、多くの人は絵空事ととらえていた。ところが、98年にはニュービートルとして市販される。するとたちまちアメリカを中心に大ヒットするのだ。ニュービートルは「名車の復活」をいう新たな地平を拓いたのだった。