高感受性症例2例でのN-ァセチル卜ランスフエ ラ一ゼ1および2によるp-フエ二レンジアミン感 作のリスク調節の評価

摘要

フエ二レンジァミン（PPD)はァ レルギ一性接触皮膚炎に関係する毛髪染料中の主要なァレ ルゲンとしてよくしられている。PPDは，ケラチノサイ ト中のN-ァセチルトランスフェラーゼ1(NAT1)により， また皮膚外ではァセチルトランスフェラーゼ2 (NAT2) により，それぞれ非感作性化合物であるモノ PPD (MAP-PD)およびジァセチルPPD (DAPPD)にN-ァセチル化 される。本稿では，染毛料によって引き起こされたアレル ギー性接触皮膚炎の長期の病歴を有する特徴的な高感受性 症例2例を調査，評価した。「症例報告」症例1は41歳女 性で，5年間で6-10回/年，永久黒色毛染料で髪とまつ 毛を染めていた。