顔面神経再生の臨床経過と電気生理学的所見

摘要

顔面神経損傷のリハビリテーション治療に関する興味の中心は、とりわけ後遺症を予防し、これを軽減することである。 顔面筋や顔面神経は，四肢支配筋や支配神経と異なった特徴を持っている。筋紡錘やこれを介在する感覚線経がないことや、顔面神経管内で神経周膜構造が希薄であることもこれらの中に含まれる。 これらによって四肢末梢神経損傷後にみられるような迷人再生一過誤支配と異なった、特異的な再月三過程を呈することが推定される。 顔面神経再生時にどのような臨床経過をたどるのか、電気生理学的観点から考察する。