消化器内視鏡関連の偶発症に関する第5回全国調査報告 -2003年より2007年までの5年間一

摘要

1983年に開始され，5年毎に行われてきた消化 器関連の偶発症調査は今回で5回目になつ た.第5回全国調査は2003年(平成15年)よ り2007年(平成19年)の5年間に発生した検査 および治療における被検者と術者双方の偶発症を 調査する目的で行われた,アンケートはこれまでの調査の連続性を保つために，第4回調査のアンケートの内容を基本とし た.しかし，新たに調査した5年間に幾つかの新 しい機器や技術が開発され広く行われるようにな つた.すなわち，機器ではバルーン小腸スコープ， カプセル内視鏡，経鼻内視鏡などがあり，技術で はESD (endoscopic submucosal dissection)ャ 腹腔鏡下の手術などが広く行われるようになつ た.このため，これらの新しい内容をアンケート に加えた.