核燃料サイクルを巡る動向と展望：使用済燃料中間貯蔵に向けての取り組み－リサイクル燃料備蓄センターの概要と現状

摘要

東京電力㈱は日本原子力発電㈱と共同で，使用済燃料中間貯蔵施設「リサイクル燃料備蓄センター」の青森県むつ市への立地の計画を進めてきたが，2005年10月に青森県ならびにむつ市から立地の了承を得て，同年11月にリサイクル燃料を貯蔵·管理することを目的とした「リサイクル燃料貯蔵株式会社」を設立した。 当社が建設するリサイクル燃料備蓄センターは，原子力発電所で発生した使用済燃料を再処理してウランとプルトニウムを取り出すまでの間，リサイクル燃料として安全に貯蔵·管理する国内で初めての施設である。 ここでは，リサイクル燃料備蓄センターの必要性，これまでの経緯，事業の概要，施設の安全性，今後のスケジュール等について紹介する。