デジタルが拓く次代の素形材技術: 第12回 ロボット導入で成形工場を無人化へ: 第12回 ロボット導入で成形工場を無人化へ

摘要

デジタル化とオリジナル商品で勢いを増している企業がある。石川県加賀市に本社を置き、樹脂成形加工を手がける石川樹脂工業だ（図1）。年商はおよそ21億円。2019年以降、多軸ロボットを取り入れた射出成形自動化ラインを相次いで導入（図2）。また、さまざまな素材を使ってユニークなデザインの樹脂製食器·雑貨を自社サイトで販売するなどし、安定的に業績を上げている。同社の石川章社長はデジタル化について「現時点の進涉を富士山に例えると5、6合目あたり」とし、この先も頂を目指して積極的に取り組むという。目標は完全無人化の成形工場だ。