アカデミックで探究心をくすぐられる環境に満足しながら若い研究者を支援 岐阜大学

摘要

岐阜大学の地域連携スマート金型技術研究センターは、従来の次世代金型技術研究センターを2018年4月に組織改編し立ち上げられた。同センターでは、地域科学技術実証拠点整備事業に採択された「岐阜大学スマート金型開発拠点事業」に取り組むための拠点を設置、民間企業との共同研究により、世界初となるスマート生産システムの構築を目指している。同センターのコーディネーターを務める阿部史枝さんは、1996年、大阪大学大学院基礎工学研究科博士後期課程の在学中に日本学術振興会特別研究員（DC）として「金属およびセラミックスに対するレーザプロトタイピング」を研究し、博士取得後も日本学術振興会特別研究員（PD）として研究を続けた。2001年3月にPDの任期満了になると翌4月からは独立行政法人産業技術総合研究所（産総研）中部センターの研究員となり、2002年6月からはNEDO養成技術者となって産総研で「微細化した木質材料·から製造したボードにおける熱履歴と機械的特性の関係解明」の研究を行った。2005年3月、NEDO養成技術者を任期満了になると、民間の鍛造技術調査·コンサルティング会社、㈱フォージネットの技術調査員となり、国内学会だけでなく国際会議にも出席。2017年4月から国立大学法人豊橋技術科学大学で助教として1年間勤務した後、2018年6月から同センターのスマート金型開発拠点事業を担当するコーディネーターとして研究支援を行っている。