大音量?長時間携帯音楽プレーヤ一を使用する若年者のマクロレベルでの周波数特異性

摘要

現代社会において技術の進歩により、携帯音楽プレーヤーや携帯電話を使って時や場所を 選ばず音楽を楽しんでいる人が、特に若い世代で多くなつている。大音量での使用を避ける よう推奨されているにもかかわらず、特に周囲の雑音が騒々しい場合（バスや電車内など） においては、音量を上げている様子が散見される。長時間?大音量にさらされることにより 聴力閾値が上昇することは、大音量の雑音にさらされる機会の多い職業を有する人々の疫学 的研究により明らかになつている。しかしながら、音楽などのレクリェーション音が聴覚に どのような影響を与えるかはいまだに不明な点も多い。今回の実験において我々は、携帯音 楽プレーヤーを用いて大音量で長時間音楽を聞き続けているが聴力閾値は正常な被験者と、 携帯音楽プレーヤ一を全く使用していない被験者を比べることで、マクロレべルでの周波数 特異性がどのように異なっているかを調べた[1]。