TopSolidを使用した技術承継の実現と活用方法

摘要

多くの企業がプラスチック金型設計やプレス金型設計の3次元化に取り組んでいる。しかし、ほとんどの企業では入れ子の設計までしか行えず、金型構造は依然として2次元CADで設計されていたり、ブランク展開が困難だったり、ストリップレイアウトの変更が後工程に反映されないなど、「金型設計は3次元では完結せず、2次元の併用が不可欠」という意見が一般的である。DX、IoT、インダストリー4.0など数年おきに流行のテーマがメディアに取り上げられ、表面的に何かを取り入れてきてはいるものの、仕事の効率化、生産性の向上は数十年もの間ほとんど進んでいない。それは本質的な問題を明確にして取り組まないからである。また、CADやCAMを導入する際の選定基準が曖昧な企業が多い。ソフトウェアのシェア、ネームバリュー、同業他社が導入しているかなど「自社の問題を解決する」ことと関係のないことを第一に考えて選定する。結果、システム導入に失敗しているケースが多い。その考えを覆す機能で金型の3次元設計を完結できる「TopSolid' Mold 7」、「TopSolid' Progress」「TopSolid' Cam」を紹介する。