憧れのブランドを味わいつくそう！特選素材スピーカーのためのシステムレシピ：フォーカルスピーカーでシステムを構築する

摘要

本誌前号のベストバイ特集をご覧になって、驚かれた方も少なくないだろう。 スピーカーの4部門中、3部門の第1位をフォーカル製品が独占してしまったのだ。 しかも、ブランド別シェアも3部門ともトップである。 長いことフォーカルを愛用している僕も、これには驚いた。 何しろ、マニアックで情緒的だと思われていた数年前には、こんなにメジャーになるなんて予想もつかなかったことだからである。 その理由のひとつに、最近のフォーカルが共通して備える美点－どんなアンプやヘッドユニットが相手でもうまく聴かせてしまう類い希な懐の深さ－があることは明らかだ。早い話、非常に鳴らしやすい。 これならショップは安定した結果が出せるだろうし、お客さんも満足するだろう。なるほど、売りやすいわけである。今回は、いずれもベストバイの第1位に輝いた165V、165K、136Wによって、そのあたりを横証してみることにした。