機能性食品素材の造粒技術

摘要

食品工業における造粒製品の歴史は古く，結晶類，菓子類，その他粉乳など，これら粉粒体製品の製造には晶析，成型，噴霧乾燥，粉砕，混合など，広い意味での造粒法による単位振作技術が用いられてきた．しかしながら，顆粒としての特性が要求され機能性が見直されるようになり，造粒技術は特に商品化技術として極めて重要視されるようになった．　近年，健康食品市場は右肩上がりの成長を続けていたが，ここ3年は薬事法や健康増進法による行政の監視、規制の強化や，市場活性化に寄与していた健康情報番組の自粛や減少によりマイナス成長が続いている．しかし，日本社会の高齢化の進行とともに健康ニーズは高まっており，特に美容関連食品やメタボ対応食品，関節対応食品などは市場を伸ばしている．