治癒切除不能StagelV大腸癌に対する腹腔鏡下手術と開腹手術の比較検討

摘要

【目的】治癒切除不能StagelV大腸癌の原発巣切除に対する腹腔鏡下手術の安全性，妥当性を検討した.【対象方法】StagelV大腸癌の原発巣切除のうち，1:995年4月-:2007年8月の腹腔鏡補助下大腸切除術（以下，LAC)14例と，2006年3月から2007年12月の開腹大腸切P余術（以下， 0C) 21例をretrospectiveに比較した.【結果】LAC群で有意に年齢が高かったが，性別，BMI,手術時間お:よび術後合併症に差を認めなかった.術中出血量，術後の離床および化学療法開始までの日数はLAC群で有意に良好であった.1? 2年生存率は雨群間に差を認めなかった（p=0,26).【結論】 治癒切除不能StagelV大腸癌の原発巣切除に対するLACは，0Cと比較して術後経過が良好で早期に化学療法を開始できることより，よい適応と考えられた.