培養工学?生物化学工学

摘要

培養工学、生物化学工学関連は、新規培養?スクリーニング技術の紹介や永遠の課題である酸素供給向上を目指したアイデア等の紹介が見られた。新井ら（名大院?工?生命工）は、CO_2からのバイオ生産技術の向上を目指し、コロニー形成数が少なく（5%弱）、スクリーニングが困難だった藍藻のアレイ上孤立培養技術の確立を報告した。Synechococcus elongatusとマンノース特異的レクチンLCAで修飾した磁性微粒子を用い、鉄製デバイス上で液体培養し、78%を超えるコロニー形成率を達成していた。松本ら（名大院?工?生物機能）は細胞内で杭がん剤?分化制御因子などとして働くトリぺプチドの探索方法を紹介していた。UV照射で固相上に固定化されたぺプチドを遊離させる方法と、膜透過性べプチド（CPP)の付加を組み合わせ、HeLa細胞にトリぺプチドを取り込ませる。CPPとして使用した正電荷の多いR8ぺプチドとの相性からトリペプチドの取り込み量が決まっている可能性があり、取り込まれたのちのトリペプチドとCPPの切断方法も踏まえ、検討中とのことであった。